Midori DCは、設計段階から持続可能性を深く意識しています。電力消費から建設地の選定に至るまで、地球への負担を最小限に抑えることを目指しているのです。そして、私たちは多くのデータセンターが試みるような、これまでの炭素排出量が多いビジネスを「グリーンウォッシュ」することなく、本質的に持続可能な運営モデルを追求しています。
それでは、Midori DCモデルの基本原則をいくつかご紹介いたします。
土地利用について
パブリッククラウドのノードのために使用する土地はすべて「ブラウンフィールド」。つまり、既に開発されてから使われなくなった土地を再利用します。そのため、都市部や郊外、田舎、農地など他の用途に適した土地には建設しません。ものによっては既存の工業施設に設置されているものもあります。
電力供給について
すべての施設の主な電力源は再生可能エネルギー。現在は太陽光とバイオマスの組み合わせですが、将来的には風力、水力、潮力、グリーン水素、小型モジュール炉などの他の技術も取り入れる予定です。
バックアップ電源は主に大容量バッテリーを使用しています。ただし、電力網をバックアップとして使用する場合は、グリーンタリフのみを利用します。
すべての施設が複数の独立した電力源を備えています。化石燃料に頼ることなく、世界中の多くの商用データセンターよりも高い稼働率を実現します。
電力消費について
既存のOEMから提供されるサーバー技術を評価した結果、私たちは、その多くが従来のデータセンター用ハードウェアの簡易版に過ぎず、電力消費が高すぎるという結論に至りました。
そこで、低電力ARMベースのマイクロサーバーを用いた高性能コンピュータ・クラスターの構築に20年以上の経験を持つオーストラリアの企業と提携しました。Midori Cloudの「Pod A」は、この技術を採用した最初の例であり、今後も同様の技術を多く導入する予定です。Pod Aには最大240台のマイクロサーバーを搭載しており、すべてのサーバーが最大限に動作しても消費電力は3kWh未満です。高性能GPUベースのPod Bでも電力消費は10kWh未満です。
この低い電力消費により、多くの国では既に過負荷になっている電力網から独立し、ネットワーク接続が可能な場所であれば、どこにでもPodを配置することができます。
― Midoriは、その名の通り、根底から「緑」の精神を持っています。
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